子どもが食物アレルギー?食物アレルギーってなんなのか調べてみました。

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 5~6か月ぐらいから少しずつ離乳食を始めていきます。離乳食を食べさせていく中でアレルギーが出てくることがあります。とくに卵アレルギーは多いみたいです。

 わたしの子どもも、黄身を始めたらアレルギーが出てしまいました。アレルギー検査をしたら白身のほうなんですが・・・

 そこで今回は食物アレルギーについてまとめてみました。

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食物アレルギーとは

 まず食物アレルギーについてですが、IgE伝達性の即時型食物アレルギーとT細胞伝達性の遅延型(非即時型)食物アレルギーの2つに分けられますが、今回は年々、増加傾向である即時型食物アレルギーについて調べています。

定義

 原因食物を摂取した後に免疫学的機序を介して生体にとって不利益な症状(皮膚、粘膜、消化器、呼吸器、アナフィラキシーなど)が惹起される現象

食物アレルギーの診療の手引き2008

 そのほとんどは食物に含まれるタンパク質が原因で起こると言われています。食中毒とは違い、比較的早く症状が出てくるものです

症状

 症状は様々ですが主に皮膚・粘膜が多く、その他、消化器・呼吸器とアナフィラキシーショックなどがあります。以下は代表的な症状です。

皮膚症状:搔痒感、潮紅、蕁麻疹、血管浮腫、紅斑、湿疹など

粘膜症状:結膜の充血や浮腫、鼻水と鼻孔周辺の発赤と皮膚炎など

消化器症状:腹痛、悪心、嘔吐、下痢、血便など

呼吸器症状:くしゃみ、鼻汁、鼻閉、呼吸困難、咳嗽、喘鳴など

 皮膚症状は一番多く、実際にわたしの子どもも食べて30分ぐらいしてから皮膚症状である蕁麻疹の様な症状がでてきました。

 けれど、あまくみてはいけないのがショックなどの命の危険に関与する症状もでます。

アナフィラキシーとは「アレルゲン等の侵入により、複数臓器に全身性のアレルギー症状が惹起され、生命に危機を与え得る過敏反応」をいう。「アナフィラキシーに血圧低下や意識障害を伴う場合」を、アナフィラキシーショックという

アナフィラキシーガイドライン  一般社団法人 日本アレルギー学会

 平成30年度の調査では食物アレルギーを起こした4851人のうち、524人(10.8%)がショック症状を起こしており、初めての食物アレルギーでショック症状に陥っていったのはは 524人のうち227人(44.5%)で半分は初めての時にショック症状を伴っているので注意が必要ですね。

 ショック症状を起こした人たちは皮膚・粘膜・呼吸器・消化器症状も合併しており、皮膚症状からアナフィラキシーショック等へ移行する場合があるので症状が出た場合はなるべく早く病院に行くべきだと思います。

 わたしの子どもの場合は、いつも行ってる小児科と皮膚科が休みだったので焦りましたが違う病院を探して電話したら来てくださいと温かい返答がありました。

食物アレルギー有病率 年齢別

  年齢別の食物アレルギー率は以下になります。

 食物アレルギーを有する子どもの割合は 全体の4.0%であり、年齢別では、0歳が 6.4%
1歳が 7.1%、2歳が 5.1%、3歳が 3.6%、4歳が 2.8%、5歳が 2.3%、6歳が 0.8%
である。

平成 27 年度子ども・子育て支援推進調査研究事業「保育所入所児童のアレルギー疾患罹患状況と保育所におけるアレルギー対策に関する実態調査」報告書(東京慈恵会医科大学)

 全体の4%なのでそこまで多くはないようですが、0~1歳が多くなっています。たぶん、この時期に離乳食などを始めているので新しい物など食べるため症状がでる子供が多いのかと思います。

原因の食物

平成30年の調査での原因食物は鶏卵が最も多く 34.7%を占め、次に牛乳 22.0%、小麦が 10.6%であり、主要3大原因食物で全体の67.2%を占めています。これは全年齢を含めてのものになります。

年齢別
新規発症の原因食物

 初発は0歳は鶏卵、牛乳、小麦の順番で1,2歳群では魚卵が 2位、木の実類が 3 位、3-6歳群では木の実類が 32.5%で頻度が一番高く、魚卵類が2位、落花生と果物類の比率があがる。7-17 歳群では果物、18 歳以上群では甲殻類がそれぞれ1位となる。

 そのため、特に乳幼児は鶏卵・牛乳・小麦以外にも木の実や果物も気を付けないといけないのがわかります。

食物アレルギー発生のリスク因子

 家族歴、遺伝的素因、皮膚バリア機能、出生季節などが報告されているが、なかでも乳児期のアトピー性皮膚炎の存在が特に重要と言われており、アトピー性皮膚炎のある子どもはない子どもに比べて6倍ぐらい食物アレルギーを起こす可能性が高いと言われています。
 鶏卵の場合は鶏卵の摂取を開始する前に、アトピー性皮膚炎を寛解させることが望ましいと言われており、ステロイドなどを使用して早めに皮膚炎をよくすることも大事みたいです。

食物アレルギーの治療

 治療の大原則として食べると症状が出るものだけ食べないようにして、症状がでない範囲では食べる・・・みたいです。

 結局のところ、大して治療という治療はないということですね。

 主に小児の場合は食べられる量を判定して、少しずつ負荷を上げていくってことがあるみたいです。

これは乳児・幼児早期の即時型食物アレルギーの主な原因である鶏卵、乳製品、小麦は、その後加齢とともに耐性を獲得する(3歳までに50%、学童まで80~90%)と言われており、極端な治療は必要ない場合も多いらしいです。

 経口免疫療法っていうのもあるみたいで「自然経過では早期に耐性獲得が期待できない症例に対して、事前の食物経口負荷試験で症状誘発閾値を確認した後に原因食物を医師の指導のもとで経口摂取させ、閾値上昇または脱感作状態とした上で、究極的には耐性獲得を目指す治療法」の事を言うらしいです。

 やっぱり、治療って言っても耐性を作るために実際に食べたりするしかないのですね。

今回、調べた内容は以下に書いてありますので参考によんでみてください

  • 食物アレルギーの診療の手引き2008
  • アナフィラキシーガイドライン  一般社団法人 日本アレルギー学会
  • 食物アレルギーの現状と課題
  • 食物アレルギーの診療の手引き2017
  • 平成30年度 食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業報告書

まとめ

 今回は、わたしの子ども食物アレルギー症状がでたので食物アレルギーについて調べてみました。

 食物アレルギーは約4%の子どもがなりやすく、症状は皮膚症状からショック症状まで様々ですが、決して侮ってはいけない。特に鶏卵、乳製品、小麦は出やすい食物のため離乳食で始める時や量を増やすときは注意しないといけないが、学童期にまでには80%が耐性ができると言われているのであんまり心配しすぎるのもよくない。アトピー性皮膚炎との関連があり、特に鶏卵の場合は皮膚炎をしっかり治療することも大事。

 正直調べてみてアレルギーは未だにわかっていないことも多く、正直たいした治療もないんだなーと思いました。わたしの子どもも、少しずつ黄身の量を増やしており、今後白身なども挑戦するのかどうなのか・・・ 卵がアレルギーだと食事の制限が多くなるのでできれば耐性ができることを期待してます。

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