不妊症の定義と原因を書いてみます。また、わたしたちの体験についても最後に書いてみようかと思います。
不妊症の定義は以下の通り
生殖年令の男女が妊娠を希望し、ある期間避妊事すること無く性交渉をおこなっているのにもかかわらず、妊娠の成立を見ない場合を不妊といい、妊娠を希望し医学的治療を必要とする場合
日本産婦人科婦人科学会(編集)産婦人科用語集 2013;300
以前は期間が1年だったのが平成27年からは1年になっています。なので意外に不妊症の定義に当てはまる人は多いと思います。
海外の報告では年令別の不妊の頻度は20代前半では5%以下、20代後半でおよそ9%、30代前半では15%、30代後半で30%、40歳以上では60%以上となると言われています。
不妊症の原因
不妊症の原因には男性側と女性側があります。いまでも不妊症のイメージは女性側の原因のイメージが強いかもしれませんが2003年に日本受精着床学会が行なった不妊治療患者によるアンケート調査では男性側の因子は33%と比較的多いのが現状です。

不妊の原因別頻度は男性不妊が32.7%、卵管因子20.5%、卵巣因子が20.5%, 子宮因子が17.6%、免疫因子が5.2%、残りは原因不明となっている
日本受精着床学会 倫理員会:非配偶者間の生殖補助医療に関する不妊患者の意識調査. 日本授精着床学会誌. 2004; 21: 6-14
女性側の因子
①頚管因子
頸管粘液異常、筋腫
②子宮因子
子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜癒着症
③卵管因子
卵管閉塞、卵管狭窄、卵管留膿症、子宮内膜症
④卵管内への採り込み
排卵した卵子を卵管内に取りいれられない
⑤排卵障害
重度の環境性無月経、PCO等、卵巣機能不全等
⑥受精障害
卵管内で受精が起こらない
⑦着床障害
受精卵が着床しない
⑧不育症
妊娠しても胎児が発育しない
⑨原因不明
不妊症の1/3をしめるといわれている。原因がないわけではなく、検査では見つからない原因が潜んでいる場合もある
男性側の因子
①造精機能障害
精巣で精子が作れないものやできの悪いもので男性側の因子の90%を占めると言われてます。
- 精子のもとの細胞がない
- 精子のもとの細胞から精子になれない
- 精子のもとの細胞から精子になる効率が悪い
②精子の通過障害
精巣で精子ができても射精するまでの通路に障害があるもので男性側の因子の7~8%になります。
わたしたちの不妊の原因
わたしたちも結婚してから数年できなかったので不妊症でした。
二人とも検査した結果・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
原因がわかりませんでした。
上にも書いてあるように不妊症の約1/3は原因不明だったりしますので当然なのかもしれません。正直、原因がわかったほうがいいのかわからないほうがいいのかわかりません。けれどわたしたちは原因がわからなかったので逆に言えば、原因がないってことは0%ではないと考えて不妊治療に取り組めばできるのではないかと明るく考えました。