子どもが生まれて、可愛いな~と思う日々ですが逆に心配事も増えてきます。その中でも乳児湿疹などの皮膚のトラブルって心配になりますよね?
わたしの子どもに脂漏性湿疹になって不安になりましたが、1か月検診もあったのでそこまでは家でケアを頑張っていました。今はインターネットが調べることができるので昔より不安ではないと思いますがそれでも初産だと心配ですよね。
そこで今回は乳児湿疹も含め生後1か月までの皮膚トラブルの割合などを知らべてみました。
今回参考・引用にした文献は
J-STAGEトップ/日本助産学会誌/31 巻 (2017) 2 号
生後1か月の期間での皮膚トラブルの割合
2012年5~8月、2014年~2015年の1年間の間の325人の生後1か月検診の際に両親に皮膚トラブルの有無と関連要因等について質問紙を用いて記入してもらったものです。
325人のうち生後1か月の期間で何かしら皮膚トラブルがあったのは213名(65.5%)

その内訳はおむつ皮膚炎109名、脂漏性湿疹105名、汗疹(あせも)55名

おむつ皮膚炎
おむつで覆われている部分に生じる皮膚の炎症をさし、新生児期のおむつ皮膚炎の発生割合は高く、排便回数や皮膚のpHが高い場合がおむつ皮膚炎発症のリスクが高い。
乳児脂漏性湿疹
新生児の特に生後2~8週頃の発症が多く、皮膚分泌・マラセチア真菌の関与が考えられているが、明確なリスク要因は明らかになっていない
汗疹(あせも)
発症割合は明らかでないが、一般的に夏に多いと言われている。

6割以上の新生児が何かしらの皮膚トラブルがあるんですね。
うちの子だけじゃないって思うとちょっと安心します。

そうなんですよ。
おむつ皮膚炎・脂漏性湿疹に限っては3人に1人が経験しています。
季節によってもトラブルに違いがある!?
下の表は季節ごとの人数と割合です。
全体 | 皮膚トラブル全般 | おむつ皮膚炎 | 脂漏性湿疹 | 汗疹 | |
春(3~5月) | 87 | 53(60.9) | 30(34.5) | 24(27.6) | 14(16.1) |
夏(6~8月) | 125 | 84(67.2) | 39(31.2) | 42(33.6) | 36(28.8) |
秋(9~11月) | 63 | 44(69.8) | 23(36.5) | 25(39.7) | 4(6.3) |
冬(12~2月) | 50 | 32(64.0) | 17(34.0) | 14(28.0) | 1(2.0) |
人数(%)
特に春~夏(特に夏)に汗疹(あせも)が多いぐらいで、おむつ皮膚炎と脂漏性湿疹は季節での差はありませんでした。

夏はより汗をかくため、汗疹(あせも)が多くなっています。
皮膚トラブル毎の関連する因子
おむつ皮膚炎・脂漏性湿疹・汗疹を発症するリスクが高い子は
おむつ皮膚炎を起こしやすい子
- 男児
- 同胞にアトピー性皮膚炎の人がいる
- 排便回数が多い
脂漏性湿疹を起こしやすい子
- 在胎週数・日数が長い人(特に妊娠41週以降でリスクが高い)
- 出生時の胎脂
- 出生時の体重が多い
汗疹を起こしやすい子
- 冬生まれに比べ、春・夏生まれがリスクが高い
- 生後1か月までの1日当たりの体重増加量が多い
上記の3つは今回調べた論文に書いてあったもので必ずではありませんが関係ある可能性はあります。
まとめ
今回は、生後1か月までの皮膚トラブルについて研究された論文から発症割合などを調べました。驚いたのは3人に1人は何かしら皮膚トラブルを起こしているということです。とくに新生児は汗もかきやすく、脂も多いため皮膚トラブルが起こしやすいのはしょうがないですけどね。
皮膚トラブルを起こしやすい子は男の子や排便回数、胎脂が多い、夏生まれなど様々な要因がありますが、なりやすいかもな~と思ってればいいのかと思います。
わたしたちの場合は1か月検診で聞けたのでよかったですがほとんどの子が皮膚トラブルを起こしていると言えど心配であれば病院に相談に行きましょう。